「OpenVPN Connect」アプリの設定

「OpenVPN Connect」アプリの設定 アプリ
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メジャーなツール系アプリが日本語にローカライズされているケースは稀です。

 

スマホやPCで定番のOpenVPNクライアント「OpenVPN Connect」もその例に漏れません。

 

久々に設定を開く度に「この項目何の設定?」と考えるのが面倒になってきたので、対訳を備忘録代わりにメモ。

 

今回は、「OpenVPN Connect」アプリの設定解説です。

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OpenVPN Connectとは

公式のクライアント

「OpenVPN Connect」はopenvpn.net(OpenVPN Inc)が、開発保守している公式クライアント(無償)です。

2022/3/1現在の最新バージョンは「V3」シリーズ。

 

マルチデバイス対応

最大の魅力は環境を問わないマルチデバイス対応です。

下記、主要OSに対応しています。

  • Windows
  • MacOS
  • Linux
  • Android
  • iOS

 

学習コストが少ない

従来のVPNクライアントは、PC版とスマホ版で操作感が大幅に異なるケースが珍しくありませんでした。

 

しかし、「OpenVPN Connect(v3)」のUIは、PC版・スマホアプリ版共に酷似しています。

 

スマホ・PCの両方でOpenVPNを使いたい方には、少ない学習コストで利用できる「OpenVPN Connect(v3)」は良いクライアントであると言えそうです。

 

※一部項目を除きほぼ同じ

【スマホ版(Android)設定】

※以下省略

【PC版(Windows)設定】

※以下省略

 

プロファイルインポートだけで使える

初めての場合は敷居が高く感じるVPN接続ですがオススメの設定手順は、VPNサーバー等から発行出来る「VPNプロファイル(.ovpn)」を用意する事です。

 

多くの場合は「OpenVPN Connect」に、VPNプロファイル(.ovpn)インポートするだけで使い始める事ができます。

 

【プロファイルインポート手順】

  1. アプリ起動 → FILE
  2. プロファイルを選択 → import

 

 

更にパフォーマンスやセキュリティの向上・チェックを行いたい方のみ、クライアント設定を見直してみたらよいかと。

 

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設定解説

「OpenVPN Connect」の設定をざっくり対訳。

Android版(v3.2.6)を用いますが、他のデバイス版でも項目やUIは大きく変わりません。適宜置き換えてください。

 

【設定画面の起動】

  1. アプリ起動
  2. 設定アイコン
  3. settings

 

1.「SET DISCONNECT SHORTCUT」

ホームに「VPN切断」ショートカットアイコンを作成します。

 

2.「Battery Saver」

バッテリーセーバー機能。画面がブランクになったらVPNを一時停止するかどうか?

※モバイルアプリ版のみ

 

3.「Reconnect On Reboot」

VPN接続でシャットダウンしたら、再起動時に接続を試みるか?

※モバイルアプリ版のみ

 

4.「Seamless Tunnel」

VPN使えない時(一時停止中または再接続中)インターネットを遮断するかどうか?

VPN経由以外でアプリがインターネットにアクセスできないようにする設定。

 

※再接続条件は7.「Connection Timeout」に依存

※モバイルアプリ版のみ

 

5.「VPN Protocol」

「VPNプロトコル」の指定。

 

  • ADAPTIVE(自動選択)
  • TCP
  • UDP

 

VPNサーバーによって対応のプロトコルは異なります。

よくわからない場合はADAPTIVE。

 

6.「IPv6」

VPNサーバーとのIPv6トンネル設定。

 

  • NO PREFERENCE (指定無し)
  • COMBINED IPV4/IPV6 TUNNEL (IPV4・V6両方)
  • IPV4-ONLY TUNNEL (IPV4のみ)

 

7.「Connection Timeout」

VPN接続のタイミアウト接続。

クライアントがサーバーとの再接続を諦める時間の指定です。

 

  • 10 SEC (10秒)
  • 30 SEC(30秒)
  • 1 MIN(1分)
  • 2 MIN(2分)
  • CONTINUOUSLY RETRY(継続的に再試行)

 

「CONTINUOUSLY RETRY」はお使いのデバイスにも、VPNサーバーにも多大な負荷を掛ける可能性があります。特殊な理由が無い限り避けるべきでしょう。

 

 

8.「Allow Compression (insecure)」

トンネル圧縮設定。圧縮適用範囲を指定出来ます。

 

  • NO(無し)
  • FULL(全て)
  • DOWNLINK ONLY(ダウンリンクのみ)

 

※insecureオプション。特に理由が無いのであれば「NO」推奨。

 

9.「Minimum TLS Version」

TLSの最小バージョンの指定です。

 

  • DISABLED(無効)
  • PROFILE DEFAULT(プロファイルデフォルト)
  • TLS 1.0
  • TLS 1.1
  • TLS 1.2
  • TLS 1.3

 

10.「DNS Fallback」

VPN DNSサーバーを定義しない場合、フォールバックにGoogle DNSサーバーを使用するかどうか?

 

11.「Shortcut Minimize」

ショートカットや再起動時に自動的にVPN接続が開始され、接続認証にユーザー入力が必要ない場合は、ショートカットを最小化します。

 

※要は、接続後自動的に「OpenVPN Connect」アプリ画面を閉じる機能

 

12.「Notifications」

VPN通知をトーストメッセージ(ポップアップメッセージ)表示

 

接続開始の通知がトーストでほしい方はどうぞ。

 

13.「Theme」

「OpenVPN Connect」の表示テーマの指定。

 

  • DEFAULT(デフォルト)
  • DARK(ダークテーマ)

 

なお、デフォルトは端末のカラー指定に従うの意味では無く、ホワイトテーマへの指定を意味しています。

 

まとめ

ユーザビリティの高いVPNクライアント

PCでも、スマホライクなUIでVPN接続できるのはお手軽に感じました。

 

「VPNサービス」や「VPNサーバー機能付き無線LANルーター」の利用者は徐々に増えつつあります。

 

マトモで汎用性の高いVPNクライアントをお探しであれば、「OpenVPN Connect」は個人的に一押しです。

それでは、楽しいスマホライフを!

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