夏なので「安い割に高スペックなCPUグリス」を、ひたすら物色していたところ、GDブランドの「GD007」が目に止まりました。
早速購入し、試したので情報共有です。
今回は、「CPUグリスGD007とは?」と「GD007のレビュー(冷却性能検証)」です。
CPUグリス「GD007」とは?
熱伝導率6.8W/mK
「GD007」は、安価ながら高い熱伝導率(6.8W/mK)を持つ、CPUグリスです。
熱伝導率が高いと何が良いのか?
この疑問を解決する為には、「パソコンのCPUを冷却する仕組み」を理解する必要があります。
パソコンのCPU冷却メカニズムは、CPUの発熱をヒートシンクに移し、熱の伝わったヒートシンクをファンで冷やすことです。
CPUグリスは、CPUとヒートシンクの間に塗布します。
熱が伝わりやすい品質の良いCPUグリスを利用すると、ヒートシンクへの熱移動も効率良く行われるため、CPUの冷却性能が向上する可能性が高くなるのです。
絶縁性で安心
GD007は、絶縁性のシリコングリスです。
CPUグリスの塗布で、最も注意が必要なのは、パソコンの破損につながる「電気的なショート」です。
経験豊かなユーザーでも、塗替え作業には、揮発性の高い無水アルコールや、ホコリやキズがつきにくいキムワイプ等を用いるほど、注意を払っています。
GD007を含め、絶縁性グリスの採用は、思わぬショートの要因を減らすことになります。
特に初心者や初めてグリスを交換する方は、シリコングリスが選ぶのがベターです。
価格とコストパフォーマンス
GD007は、価格と性能のバランスが良いグリスです。
大手ショッピングサイト(amazon、楽天市場、Yahooショッピング)での実売価格は、1gタイプで約400円前後と安価。
同価格帯のグリスと比べ、熱伝導率(6.8W/mK)が優れており、コストパフォーマンスが良い製品と言えるでしょう。
CPUグリス「GD007」のレビュー
実際に購入したGD007(1g)。
※殆どの店舗ではヘラやクリーナは付属しない単体商品です
先端はキャップ形状。
塗布する際は、外して使います。
それでは、冷却効果を検証してみたいと思います。
GD007 vs GD900 冷却性能比較
今回購入した「GD007(6.8W/mK)」と、同ブランドの格安CPUグリス「GD900(4.8W/mK)」の、冷却効果を比べてみました。
測定内容
- 試したグリス:GD007(6.8W/mK)、GD900(4.8W/mK)
- 室内温度25℃
- アイドル時のCPU温度計測
- 負荷時のCPU温度計測
- 各測定毎に約15分のインターバル
また、古めのCPUの方が発熱しやすいと思われるので(8350U)を用いて試しました。
低負荷時のCPU温度
まずは、アイドル時の温度を比べてみます。
起動後に何もせず5分経過した温度を比較。
GD900
GD007
特に、GD007の最大温度が低いようにみえます。
高負荷時の温度
8K動画を約3分表示した後の温度を比較。
GD900
GD007
低負荷時と同じく、GD007の最大温度が抑えられているようです。
検証結果
今回の検証では、最高温度に差がはっきりと現れました。
GD900よりもGD007の方が、5℃以上低い温度を示しているコアもみられます。
一方で、処理が落ち着いた時の温度差は少ない印象でした。
効果を体感できるかは分かりませんが、少なくとも最高温度が抑えらることで、CPUにとっては優しい環境になったと言えそうです。
特にこだわりが無ければ「GD900」も必要十分な性能ですが、少しでも効果の高いCPUグリスを安価に探している方には「GD007」がおすすめです。
まとめ
GD007は良好な性能とコスパが魅力
CPUグリスGD007の総合評価としては、高性能でコストパフォーマンスに優れている印象です。
もっと性能の良いハイエンド製品や、もっと安いグリスは普通に存在しますが、GD007は手頃な価格と高い熱伝導率を両立しているのが、特徴的です。
値段の割に性能がよいCPUグリスを求めている方は、検討する価値があるでしょう。
それでは、楽しいスマホライフを!