この時期、話題と共に頭を悩ませる存在と言えば「年賀状」です。
ありがちな光景としては・・・。
- 自宅のプリンターで印刷すると、残り数枚の所でインクが足りなくなる。
- 結果、プリンターより高いインクを買い足す羽目になる。
- 年明け、年賀状を出していない方から届いてしまい、慌ててコンビニに駆け込む。
- しかし、絵柄印刷済みの年賀状が、最低でも2枚や5枚入など。(余りの使い道が無い。。)
少数の「年賀はがき」を無駄なく用意するのは結構難しいのです。
解決策を探したところ、コンビニ大手「セブンイレブン」のネットプリントに「持ち込みはがき印刷」が存在するのを発見。
事前にファイルをアップロードして、全国のセブンイレブンのマルチコピー機で印刷できるサービス。
要は、コピー機を自宅プリンターの代わりに利用できるのです。
実際に試してみる事にしました。
今回は、セブンイレブンの「ネットプリント」で「年賀状」を「持ち込み印刷」してみた話です。
事前準備
用意するもの
用意するものは下記3点です。
- 「年賀状データ」を「ネットプリントへアップロード」
- 「年賀はがき」
- 「印刷代金」
順番に詳しく触れてみたいと思います。
1.「年賀状データ」を「ネットプリントへアップロード」
まず最初に「ネットプリント」に、印刷したい「年賀状データ」をアップロードする必要があります。
年賀状データの作成方法は星の数程存在するのですが、「スマホだけ利用可能な作成方法」を3つ紹介したいと思います。
お好みの手段で作成・アップロードを行ってください。
かんたんネットプリント
- 年賀状データは既に用意してある
- 家にプリンターが無い
- 印刷だけしたい
既に「年賀状データ」を作成済みの方は、後は「ネットプリントへアップロード」する作業が残っています。
アップロードのみなら「かんたんネットプリント」の利用がオススメです。
「かんたんnetprint(ネットプリント)」とは?
ネットプリントの簡易版サービス。基本機能は変わらず会員登録不要で使う事が出来ます。
※アップデートしたファイルの有効期限は翌日23:59まで
※通常版「ネットプリント」の場合は7日間
PC版(WEBブラウザ)と、アプリ版が用意されています。
【PCはWEB版】
【スマホはアプリ版】
※Android
※ios(iPhone・iPad)
はがきデザインキット
こんな人にオススメ!
- 年賀状データを作成したい
- デザインのカスタマイズもしたい
- 年賀状作成ソフトにお金を掛けたくない
上記に該当する方は、日本郵便公式サービス「はがきデザインキット」がおすすめです。
はがきデザインキットは、カスタマイズ対応のテンプレートを使い効率良く作成できるツールです。
さらに製作したデザインをそのまま「ネットプリントにアップロード」する機能も備えています。
PC版(WEBブラウザ)と、アプリ版が用意されています。
※WEB版(PC向け)
※Android
※ios(iPhone・iPad)
コンビニはがきプリント 年賀状テンプレート
こんな人にオススメ!
- デザインのカスタマイズを求めない方
- とにかく簡単な方法
- 少数だけほしい
これらに該当する場合は、日本郵便公式「コンビニはがきプリント 年賀状テンプレート」向いています。
「コンビニはがきプリント 年賀状テンプレート」とは、あらかじめネットプリントにアップロードされている年賀状デザインを利用する簡単サービスです。
デザインのクオリティは高く、「コンビニの絵柄付き年賀はがきが欲しいけど5枚も要らない」場合や、年明け「出してない相手から一人だけ年賀状が届いた時」などに重宝してくれそうです。
データ作成もアップロードも必要ありません。
お好みの柄の「プリント予約番号」を控えて、印刷へ臨みましょう。
2.「年賀はがき」
「持ち込み印刷」では、その名の通り「年賀はがき」もご自身で購入してから、印刷に挑む必要があります。
インクジェット(写真用)不可
「年賀はがき」は大きく分けると下記2種類に分類できます。
- 普通紙
- インクジェット紙(インクジェット写真用含む)
コンビニのマルチコピー機はインクジェットではありません。
絶対に「インクジェット紙はがき・インクジェット写真用はがき」は使ってはいけません。
※公式指定です。ネットプリントではがきや年賀状を印刷できますか?
持ち込み印刷に利用して良いのは「普通紙」の「年賀はがき」です。
2024(令和6)年用の年賀はがきの価格
2024(令和6)年用の年賀はがきの価格は、普通紙(無地)が63円です。
年賀はがきを売っている場所
年賀はがきは下記等で販売されています。
- コンビニ
- 郵便局
- 金券ショップ等
- 郵便局オンラインショップ
なお年末に近くなると、郵便局窓口にすら「普通紙(無地)」は在庫薄傾向なので注意が必要です。
年末年始からでは、複数件の店舗を回る覚悟が必要になるかも知れません。
備え付けはがきとは?
マルチコピー機内に最初から入っている「無地ポストカード(別途切手が必要)」です。
ポストカードである「備え付けはがき」に印刷しても年賀はがきにはなりません。
「備え付けはがき」では無く、後述の持ち込み手順で「年賀はがき」に印刷しましょう。
3.印刷代金
印刷代金は、印刷当日にコンビニのマルチコピー機にて支払います。(現金、nanaco)
価格は利用するサービスにより異なります。
- かんたんネットプリント(はがき・カラー):60円
- はがきデザインキット:80円
- コンビニはがきプリント 年賀状テンプレート:80円
※全て持ち込みハガキカラー印刷代金。はがき代は別です。
※はがきデザインキットは「セブンイレブンでプリント」を指定した場合。
※最新の価格は各公式サイトでご確認ください。
持ち込み印刷の流れ
当日必要な物
- 予約番号 ※暗証番号(設定した方のみ)
- 年賀はがき
- 印刷代金
マルチコピー機
ネットプリントは、セブンイレブンに設置の「マルチコピー機」で行います。
タッチパネルで「プリント」を選択。
ネットプリント。
確認。
「予約番号」の入力。
用紙選択。
必ず、下の「持ち込みはがき」を選びましょう。
「持ち込みはがき」のセット
いよいよ「トレイ」の引き出し操作方法などが表示されました。
画面の表示に従います。
「トレイ1」を引き出し、「備え付けはがき」を一時置きスペースに移動しましょう。
先程「備え付けはがき」を移動した事で「はがきトレイ」が空いています。
「はがきトレイ」に「持ち込みはがき(※年賀はがき)」をセットたら、タッチパネルに従いトレイ1も閉めましょう。
補足:実機はこんな感じ
各トレイには、分かりわすく番号が振ってありました。
トレイ1(はがき)は一番上です。
中央の窪みに手をかけて、引き出します。
トレイ1の内部。
下記画像は「持ち込みはがき」をはがきトレイ、「備え付けはがき」を一時置きスペースに移動してある状態です。
内部の補足書き。
左のスペースが「はがきトレイ」右が「一時置きスペース」。
「はがきトレイ」には印刷したい面を上に、郵便番号枠は奥側にセットします。
※なお型番違い等があるかも知れませんので、実機を確認してくだい。
印刷
全ての準備が整うと、お支払い(現金・nanaco)画面に切り替わります。
決済後、プリントスタートをタップ。
プリント完了です。他に印刷が無ければ終了ボタンを押しましょう。
※まだ終わりではありません。
「備え付けはがき」を戻す
最後に、重要な作業が残っています。
「備え付けはがき」をはがきトレイに戻す作業です。
続けて表示されるタッチパネルの指示に従い、「備え付けはがき」を「一時置きスペース」から「はがきトレイ」へ戻しましょう。
- トレイ1を引き出す
- 持ち込みはがきを取り出す(余った場合のみ)
- 備え付けはがきを、「一時置きスペース」から「はがきトレイ」戻す
難しく考える必要はありません。
「持ち込みはがき」をセットした時と手順が逆なだけです。今度は迷わず作業できると思われます。
仕上がり
かんたんネットプリント:テスト印刷
仕上がりをチェックする為に、テスト印刷してみました。
Wordで約2分で作った雑な年賀状風デザイン?をPCから「かんたんネットプリント」でアップロードし、持ち込み印刷。
雑なデザインはともかく。。印刷に問題なさそうです。
なお、そのまま使えるフォントは限りがあります。
書体など拘りのある方は、埋め込みなど仕様を確認しておく事をおすすめします。PDFがオススメ。
[参考:公式ヘルプ]
コンビニはがきプリント 年賀状テンプレート:テスト印刷
折角なので、事前準備の項で紹介した郵便局公式「コンビニはがきプリント 年賀状テンプレート(※2019版)」も試してみました。
こちらも、プリンター印刷としては十分な出来です。
感想・アドバイス
「かんたんネットプリント」の「はがきの持ち込み印刷」を行う場合、トレイの引き出し作業は敷居を高く感じさせるかも知れません。
しかし、億劫に感じる必要はありません。
「次、何をすれば良いのか?」は「マルチコピー機のモニター」が事細かく教えてくれます。
基本的に、モニター表示に従って行動するだけで、問題無く印刷を終えることが出来るはずです。
初めて作業する方へアドバイスするなら、出来るだけコピー機が空いていそうな時間帯に挑む事くらいでしょうか?
印刷作業中、後ろで大行列では落ち着いて作業をする事は出来ません。
まとめ
「かんたんネットプリント」は少数の印刷なら「アリ」
「かんたんネットプリント」持込印刷の活用どころは大量では無く「数枚のハガキ印刷が行いたい」場合です。
コピー機の独占時間や1枚あたりのコストを考えると、大量印刷には不向きと言えるでしょう。
大量印刷したい方は普通にプリンターを購入し、少数印刷が目的な方は「かんたんネットプリント」を活用すると、幸せになれそうですね。
それでは、楽しいスマホライフを!