PC用ストレージの「M.2 SSD(NVMe)」と言えば、爆速ですが高い発熱がネックとして、PCユーザーにはよく知られています。
しかし、最新モデルでは、低価格と共に発熱対策も進んでいる様子。
色々と調べているうちに気になって来たので、事務作業用のPCに購入してみる事にしました。
今回は、Western Digital(ウエスタンデジタル)の2019年モデルM.2 SSD「WD Black SN750(WDS250G3X0C)※250GBモデル」レビューです。
開封の儀
※今回購入したのは国内正規代理店品です。
パッケージ
WD Blackの商品名通り、パッケージも真っ黒です。
READ「3100 MB/s」のスペック記載。
パッケージ裏
裏面はこんな感じ。
特筆すべき点としては「5 YEARS ANS」(※5年保証)の文字。
開封
開封してみました。
内包物はSSD本体と書類です。
本体
やはり?本体も製品名通りブラックです。
裏面もマットな黒一色。
コネクタ部分です。
書類
付属書類を広げてみました。
各国でのメーカーサポート先と、多言語(日本語はありません)での「取り扱い注意書と」言ったところでしょうか。
速度・発熱チェック
条件的なもの
早速、OS(win10)のクリーンインストールを行い、動作確認をする事にしました。
- 室内温度:17℃
- 計測アプリ:CrystalDiskMark、CrystalDiskInfo
- PC:i3 6100U,RAM8GB
速度測定
CrystalDiskMarkで、3回の測定を行いました。
1回目(1GiB)
まずは1GiB。
概ねスペック通りの結果です。
2回目(8GiB)
次は8GiB。
若干苦戦しましたが十分です。
3回目(32GiB)
最後に32GiB。
2回目と同じくらいの結果に。
もっと高いスペックのPCを使えば、より良い結果が期待出来そうですが、それでも事務作業には十分すぎるほど高速です。
今回は最小の250GBモデルですが、スペックモンスターな方は、大容量モデルを選ぶのも一つの手かも知れません。
容量 | Max Read (MB/s) | Max Write (MB/s) |
---|---|---|
1TB | 3,470 | 3,000 |
500GB | 3,470 | 2,600 |
250GB | 3,100 | 1,600 |
WD BLACK SN750 NVME SSD(wd.com)
発熱測定
続けてCrystalDiskInfoで発熱チェックを行います。
先ほど行った速度測定の終了直後のストレージ温度を記録してみました。
アイドル時
まずは起動後、数十分放置した状態。
大体、30℃台後半~45℃で推移している印象です。
それでは、測定後の結果に移ります。
1回目(1GiB)測定直後
特に変化無し。
2回目(8GiB)測定直後
まだ、変わらず。
3回目(32GiB)測定直後
やっと、55℃に到達しました。
かなりの負荷を連続して掛けないと高熱になりにくい印象です。
ちなみに、その後の温度はあっさりと45℃に下がり、そのまま維持。
あっという間に60~70℃に到達してしまう一昔前の製品とはかなり印象が異なる結果となりました。
使い方やPC構成によるので一概に言えませんが、定番の非公式ヒートシンク取付等の別途発熱対策を行わなくても問題なさそうに思えます。
ツール類
なお、WD Black SN750には幾つか対応ツールが存在します。メモ代わりにリンクを残しておきます。
Western Digital SSD Dashboard
健康状態のチェック、ファームアップデートやゲーミングモードのON・OFF(省エネ有無。デフォルトはOFF)などが行えます。

Acronis True Image WD Edition
パッケージにもシールが貼ってありますが、バックアップコピーソフトの「Acronis True Image WD Edition」が利用できます。お好みでどうぞ。

ソフトウェア一覧
その他のWDソフトウェア一覧。

まとめ
まともな発熱量のM2.SSD(NVMe)
春先の涼しい時期とは言え、最新のモデルでは「M.2 SSD(NVMe)= 爆熱」のイメージが崩れかけていると感じました。
これまで発熱が気になって、爆速のM.2 SSD(NVMe)の導入を見送ってきた方は、そろそろ検討しても良い時期が来たのかも知れません。
それでは、楽しいPCライフを!