【VoIPフォンでスマトークを固定電話にした話。基本設定も簡単!】
皆さんSMARTalk(スマトーク)をご存知ですか?050番号を無料で取得・維持出来る、便利な老舗アプリです。
090などの携帯番号と使い分ける事で迷惑電話対策にも有効ですが、実際のところ通話の延着などが設定を駆使しても気になる事があります。
その経験から、ネット速度がより安定する「有線LAN」接続すれば、通話品質が向上するのでは?と思う様になりました。
今回は、スマトークをイエデン化(固定電話化)し、通話品質の向上を図った話です。
イエデン化するには?
前提
- ネット回線(固定回線。光ファイバーなど)
- ブラウザのある端末(スマホ、PC)
- スマトークアカウント
※上記が整っている前提で進めます。
方法その1(VoIPアダプタ)
比較的情報が多い事例としては、「VoIPアダプタ」の利用が挙げられます。
ざっくり説明すると、VoIPアダプタは「普通の電話機」を「IP電話」のように使うための、変換器のような役割です。
[設置例]
このメリットは、慣れ親しんだ手持ちの「普通の電話機」を流用できる点です。このパターンを採用している人が多いのも納得です。
しかし、そもそも「普通の電話機」を持っていない場合には、VoIPアダプタとは別に電話機も購入する必要があります。
私も「普通の電話機」を持ってなく、機材も増やしたく無かった為、別の方法を探す事にしました。
方法その2(VoIPフォン)
「VoIPフォン」(SIPフォン)を利用しても、イエデン化する事ができます。
前述の「VoIPアダプタ」と「普通の電話機」を纏めて一つにした様な存在です。
[設置例]
こちらの方法であれば電話機を別途購入する必要は無い上に、増える機材は「VoIPフォン」のみです。
Grandstream GXP1620を調達
今回はビジネスフォンで実績のある、Grandstream(グランドストリーム)のGXP1620を購入しました。
実際に届いてみると、受話器がゴツく本体も結構デカい印象です。受話器を乗せると横19×縦21mmくらい?
[zenfone3(5.2インチ)を並べてみた]
[組み立ててみた]
家庭用ではないので、実用性重視と言ったところでしょうか。樹脂量をケチっている様子は感じず、とても頑丈そうです。
設定してみた
ケーブル類をセット
下記のケーブル類は接続必須です。当然、GXP1620本体側だけでは無く、逆側(無線LAN親機等、コンセント)にも接続します。
[各コネクタは本体裏]
- LANケーブル
- アダプター
※設定に必須ではありませんが、受話器も接続しておきましょう。
なお、インターネットに繋がったLANケーブルを差し、しばらく待つと本体の表示が自動的に日本語化します。
IPを調べておく
後程、本体のIPアドレスを入力する場面があります。この段階で調べてメモしておきましょう。
IPは、本体の「次画面ボタン」(液晶左下ボタン)を2回押すと、表示されます。
設定はブラウザから
GXP1620の設定は、同じLAN内の端末(PCやスマホ等)のブラウザから行います。
ブラウザのアドレスバーに下記を入力します。
http://「本体のIPアドレス」/
例:例えば調べたIPが「192.168.0.2」であれば「http://192.168.0.2/」と入力します。
ログイン
管理画面のログインが表示されます。languageを日本語へ変更し、ログインします。
ちなみに初期のID・pass共に「admin」です。
パスワードは後で変更する事をおすすめします。
アカウント状態
無事ログインに成功すると、「アカウント状態」が表示されます。
アカウントの登録設定をする為に、「一般設定」に移動します。
[アカウント] → [アカウント1] → [一般設定]
一般設定
この画面での設定個所は4つ。
アカウント名:ご自由にどうぞ。本体に表示されます。
- アカウント名:なんでも構いません。(このアカウントの識別用)
- SIPサーバ:smart.0038.net
- SIPユーザーID:SIPアカウント
- 認証パスワード:SIPアカウントパスワード
入力が終わったら、「保存して適用」をクリックして終了です。
SIPアカウントが分からない場合は、「FUSION IP-Phone SMART」のマイページにログインし、「ユーザアカウント情報表示」→「SIPアカウント情報」を見ながら入力してください。
[FUSION IP-Phone SMART ログイン]
[ユーザアカウント情報表示]
最後に、一応通話できるか?は確認しておきましょう。お疲れさまでした。
まとめ
予想よりも基本設定は簡単で、拍子抜けな印象すら持ちました。
肝心の通話品質に関しても、携帯電話を相手にテストした所、通話相手曰く「聞こえにくかったり、延着している感じはしない」との事。予想以上の品質向上が見られ、少なくともオンラインショッピング等で使う電話番号としては十分な物になりました。
ちなみに接続した有線回線は、中継機器の都合上ギガビットでは無く実質60~80程度でした。そもそもGXP1620はギガビット対応していない事もあり、特に超高速である必要は無いようです。
なお、今回は基本設定のみの紹介ですが、VoIPアダプタと同様かなり細かい設定が可能なので、拘りのある方も十分満足と思われます。
それでは、楽しいSMARTalkライフを!