以前、安物なオフィス椅子を買うくらいなら、中古オフィスチェアがおすすめと紹介しました。
最近、寿命を迎えた自宅用オフィスチェアを買い換えたので、残して置きたいと思います。
今回は、岡村製作所のオフィスチェア「ESCUDO(エスクード)チェア」の中古購入レビューです。
購入までのあれこれ
探していた条件
探し始める前に、条件は明確にしましょう。
オフィスチェアは上を見てしまうとキリがありません。今回は「安さ」と「実用性」を重視する為に、下記を必須条件として探す事にしました。
※「( )」内はその理由
- コンディションの良さは必須 (汚い椅子嫌ですよね・・・)
- 値段は1万円くらい (ホームセンター椅子程度の価格で買いたいので・・・)
- ある程度「前傾姿勢」にも対応できる (書き物を行う時に楽)
- アームレスト付、高さ調整可能 (高を机に合わせるとマウス操作が楽)
- 座面はクッション(耐久性に劣るメッシュ座面は、中古では少々不安)
客観的に見て上記の条件は予算的にも少々厳しめの内容です。
なんとか全ての条件を満たす為に「人気モデル」や「おしゃれデザインのモデル」は避ける事にしました。
なお、価格が下がりにくいほどの大人気モデルは新品を検討した方が賢明かもしれません。
ちなみに定番の人気モデルとしては、下記製品の各バリエーションが例に挙げられます。
[左:HermanMiller アーロンチェア、右:岡村製作所 コンテッサ]
[左:岡村製作所 バロン、右:イトーキ スピーナ]
探し方と買った場所
今回のように購入するモデルが決まっていなく、予算も限られている場合は、中古オフィス家具屋のサイトで条件を絞り、低価格順に並べしらみつぶしに探すのが結果的には無駄がありません。
オフィスバスターズ
今回はリアル店舗も存在し、低価格の商品の在庫量も多く感じた「オフィスバスターズ」さんを利用しました。
ESCUDO (エスクード)
物色した結果、岡村製作所の中堅クラス「エスクードチェア」(新品6~9万円※当時価格)をお手頃価格でみつける事が出来ました。
正直、流行りの「おしゃれチェア」ではありません。
しかし、フル装備に近い(下記の通り)ほど多機能で、前述の「探していた条件」を全て満たしおり、実用性は十分な予感です。
- アジャストアーム
- ランバーサポート
- 座面スライド調整
- ハイバック(クッション)
早速、注文してみました。
エスクードが届いた
到着
エアパッキン等で合理的な荷姿で到着しました。巨大な段ボールを処分する羽目にならず良かったです。
注文後にお店と納品日の打ち合わせがありましたが、打ち合わせ通りの日付に届きました。ちなみに今回の配送業者は西濃運輸さんでした。
開封
オフィスチェアでよく見かける明るめ色を購入しましたが、ファブリックにも汚れ等は見当たらず中古品としては十分な状態でした。(お店でのコンディション評価はA+)
デザインの印象は思いっきり事務椅子な感じです。おしゃれさは感じません(笑)
裏も事務椅子な感じです。
もちろん、新品では無いので樹脂に多少のキズ等はありますが機能的に問題ありません。
主要機能と使用感
アジャストアーム
必須条件の一つでもあった、高さ調整可能な「肘置き」です。
肘置きの裏にあるボタンを押す事で高さ調整が可能になります。
ザックリな計測ですが、座面から約11~21cmの高さで調整可能です。その他「前後移動」(約4cm)と3段階の「角度変更」も可能です。
オフィスチェアのアジャストアームとしては、標準的なものと感じました。なお、肘置きは表面がクッションになっており、長時間の作業でも問題ありません。
ランバーサポート
いわゆる腰当てです。背もたれの中に組み込まれている状態で取り外しは出来ません。
両サイドのレバーを同時に上下動かす事で、簡単に高さを調整が可能です。
簡単に調整できますがその分、長時間座っていると時々高さが変わっている事があります。さほど手間ではありませんが、時々調整する必要がありそうです。
なお、ランバーサポートが不要な場合は一番下に移動する事で無効化出来ます。
座面スライド調整
座面を前後に移動(移動幅5cm)する事ができます。標準的は身長の方は調整する必要が無い事も多く、この機能が省かれているオフィスチェアも珍しくありません。
しかし、腿にあたる座面面積を調整出来るため、比較的「背の高い人」や「低い人」は、あった方が安心です。
異硬度クッション
エスクードの座面は硬さと形状が均一ではありません。
硬さは、外側が硬めで中央部や膝側先端は比較的柔らか目。形状は中央部が僅かに窪んでいるイメージです。
ESCUDO (エスクード)|オフィスシーティング|株式会社 岡村製作所
最初は今一つメリットを見いだせなかったのですが、数週間使ってみると効果覿面。中央部の窪みに合わせて座る為、自然と正しい姿勢となります。
疲れの違いから、姿勢は重要だなと改めて感じました。
リクライニング角度について
リクライニングは好きな角度で固定、またはフリーで反発力調整が可能です。
ちなみに最大に起こした時の、座面と腰部分の角度は約70°くらいありそうです。前傾に十分対応できそうです。
最大に倒すと、概ね90°くらいでした。
気になる点として、最大に倒した状態では「リクライニング」と「肘置き」までの間が約15cmもある為に、遠く感じます。
「肘置き」と言うよりも「手首置き」の感じです。最大に倒した状態での作業は行い難いかもしれません。
※ちなみに最大に起こした状態での、肘当て背もたれ間は約5cm。
※なお腰から上は、さらに反り返っている点を考慮下さい。
この椅子は「前傾~通常姿勢向け」と感じます。体格は人それぞれなので一概には言えませんが、倒した背もたれに完全に寄りかかる「後傾姿勢」にはあまり向かないと思われます。
まとめ
ESCUDO(エスクード)どんな人のおすすめ?
【おすすめの人】
- 前傾~通常姿勢向けのオフィスチェアを探している人
- 安価な「作業・仕事用」オフィスチェアを探している人
【見送るべき人】
- おしゃれなオフィスチェアが欲しい人
- 主に後傾姿勢で座る人
- 寛ぐオフィスチェアが欲しい人
人気モデル以外が狙い目?
ESCUDO(エスクード)は、特長のないデザインですが、価格の割に多機能で「実用性」と「価格」を重視しているのであれば、悪くない選択と思われます。
中古オフィスチェアは、誰もが知る大人気モデルは何年経過しても、さほどコンディションが良くなくとも値段が高止まりする傾向がみられました。
この傾向を考えると、大人気モデルをあえて避けるように探せば、意外な掘り出し物に出会えるかもしれません。
それでは、楽しいPCライフを!