【g07を実際に1ヶ月半使った、現時点での率直な感想まとめ。】
圧倒的なコストパフォーマンスの高さで(税別19800円)で注目を浴びた「gooのスマホg07」(CP-J55a)の購入から約1ヶ月半が経過しました。
この機会に、実際に使ったからこそ分かる「良かったところ5個」、「イマイチだったところ5個」をまとめておきたいと思います。
これから購入検討する方への、少しでも助けとなれば幸いです。
良かったところ
1.性能の割に価格が安い!
コストパフォーマンスの高さが最大のメリットです。
単純な基本性能(CPU性能、メモリー容量)だけで考えれば、+5000~8000円位でも不自然には感じません。※発売当時(2016/12頃)の基準です。
2.予想外にアップデートされる!
売りっぱなしで終わるスマホが多い中、予想以上にアップデートがマメに配信されています。
2017/2/10現在で、既に2回の修正アップデートが実施済みです。
今後も定期的にアップデートが行われれば、後述するイマイチな点も少しづつ修正される見込みがあります。
[2回目のアップデート]
なおg07は、Android7へのアップデートも確定されているので、その点でもちょっと楽しみです。
3.メモリー3GB
これまでのスマホのメモリーは2GB以下が定番でした。
3GBを搭載するg07では複数アプリを同時使用しても、動作が遅くなったりアプリが起動し直すなどの状況は殆ど無くなりました。
格安スマホに限った話ではありませんが、新Andriodのアップデート後にメモリーに余裕が無くなり、もっさりスマホになってしまう事が良くあります。
そして「元のバージョンに戻すには?」みたいな情報が出回るのがお約束となってしまっています。
前述の通り、g07もAndriod7へのアップデートを控えています。
大容量の3GBのメモリー搭載は、アップデート後の使用感の事を考えると、非常に心強い存在です。
4.ストレージ容量が32GB
この価格帯のスマホとしては、32GBのストレージは大容量と言えます。
※システム利用分を除くと約23GB
データ容量が増える代表的な要素と言えば「写真」かと思います。因みにg07で撮影した写真ファイル一枚の容量は4~5MBが多いようです。
単純計算の予測ですが、利用可能ストレージの半分(11.5GB)でも、2300枚以上保存できる事になります。
これまで8GBや16GBのスマホで問題無く使っていた方であれば、microSDカードを別途購入する必要が無いかもしれません。 古い、小容量のmicroSDカードは使い道が少なく余りがちなので、地味に嬉しい点です。
もちろん、撮る枚数が極端に多い方は別ですが。
5.DSDS対応
いわゆる2枚のSIMカードが同時に使える機能の事です。g07はDSDS対応機種としては現在最安値クラスと思われます。
正直、全く使う予定が無かったのですが・・・、最近は格安SIM(MVNO)もキャンペーン競争が激しく、数か月から半年程度までの無料や割引も珍しく無い状況です。
メインのSIMカード挿したままで、気になるMVNOのSIMカードを使ってみたり、MVNO乗り換え前にチェックをしてみたりと思いのほか楽しく利用できています。
因みに、テザリング時のSIMカード使い分け等も出来るので、モバイルルーター要らずです。
イマイチなところ
1.SIMカードアダブターは上級者向け
「SIMフリースマホ」使いの方は「SIMカードアダブター(通称:ゲタ)」を利用している場合も比較的多いと思います。
まずはzenfone3とg07のSIMスロットを見比べてください。
[zenfone3]
[g07]
お気づきでしょうか?g07のトレイには底板が無いのです。
zenfone3のアダプター利用は簡単で、アダプターにはめ込んだSIMを、電極を上にして置くだけです。
それに対してg07は、電極を下に向ける仕様です。
[こんな感じ]
困ったことに、前述の通り底板がない為、SIMカードがアダプターから落下します。
つまり、上記のように一般的なSIMアダプター(底有式)を使う場合
- 極薄の両面テープでSIMアダプターとSIMカードを接着するか
- スロットを裏にした状態で、アダプターを押さえながら挿入する
の何れかの方法で対処する必要があり、かなり難易度が上がります。
以前、私自身アダプターで利用していたので、出来ない事はありませんが、当然自己責任です。
作業に自信の無い方、責任の取れない方は、契約しているMVNOにSIMのサイズ変更を依頼しましょう。手数料は掛かりますが、壊しては元も子もありません。
ただし、幸いg07はDSDS仕様で
- SIM1(microSIM)
- SIM 2(nanoSIM)
の何れでも認識するので、SIMカードを1枚のみ利用される方はアダプターを使う必要はありません。
2.microSDカードは気軽に取り出せない
microSDカードとSIMカードスロットはトレイ式かつ共用です。
取り出しには、イジェクトピンが毎回必要になり、microSDカードは気軽に取り出し出来ません。
前述のSIMカードアダプターを使っている場合には、取り出す度にSIMカードも取り出す為、毎回リスクを負う事になります。
【PC等へのデータ移動が目的の場合は】
USBケーブルで端末同士を接続するか、
(※初回に設定が必要な場合があります。)
または、カードリーダーの外付けで対処した方が無難かも知れません。
3.ディスプレイが滑らない & ガラスフィルムは売っていなそう
好みの問題かもしれませんが、g07のディスプレイは滑るタイプではありません。
個人的にはgorillaガラスのように「ツルツルのディスプレイ」に慣れている為か、少しフリック操作し難いように感じます。
本来ならガラスフィルムを貼れば解決する事ですが、マイナー機種ゆえにg07用ガラスフィルムは見たことがありません。
滑りに関しては、普通のフィルム(PET)でも解決するので、ツルツルディスプレイ派は貼る方がおすすめです。
※ちなみに、g07には普通のフィルム(PET)が一枚付属します。
4.カメラ性能は普通
HDR機能も搭載してあり、普通に実用レベルの写真がとれます。
ただし、カメラ押しのモデルやハイエンドスマホには劣る部分があります。
過去にg07で綺麗に撮る為のコツ的なものをまとめてみたので、よろしければどうぞ。
5.ケースの選択肢はほぼ無い
予想できていた事ですが、マイナー機種なのでケースやカバーの選択肢は非常に少ないです。
2017/2/10現在では、殆ど専用クリアケース(ラスタバナナ製)一択の状況です。
以前、自力で他の選択肢を模索したものの、なかなか難しい感じです・・・。
まとめ
この半年くらいで、各メーカーからミドルクラスのスマホが非常に多くリリースされました。
CPU性能向上と低価格化で、そのどれもが明らかに1年前の物とは違い「値段の割に高性能」です。
その中でも、約2万円のg07は高いコストパフォーマンスを誇っています。
ただし、「イマイチなところ」からも分かる通り、値段なりと感じるところも存在します。
「約3万円のスマホが、約2万円で買える!」
よりも
「約2万円のスマホだけど、所々が約3万円のスマホ並み!」
と、考えて購入した方が幸せになれると思われます。
なお、ベンチマーク(antutu)は過去にレビューで公開していますので、気になる方はご確認ください。
「良かったところ・イマイチなところ」両者共に、ご自身の用途に合うかどうか?をよく踏まえた上で、購入する事をおすすめします。
それでは、楽しいg07ライフを!