Type-Cケーブル、変換アダプターをチェックすると、よく目にするのが「56kΩ抵抗(レジスタ)搭載」の文字です。
今回は、Legacyケーブルにおける56kΩ抵抗(レジスタ)の役割について触れたいと思います。
56kΩ抵抗(レジスタ)ってなんだ?
小さな電子部品
わずか幅数ミリの小さな電子部品で、電流制御などに使われています。
もちろんLegacyケーブル内部にも使われる部品です。
電源を守る役割
ガジェットのハイスペック化が進む現在では、USB充電器のスペック(MAX電流)以上のガジェットを接続する事も珍しくありません。
※例
ガジェットとUSB電源間では、給電能力に見合った充電が実施される為、ユーザーは何も考える必要はありません。
しかし、独自電源プロトコルや物理的不具合、製品相性など、万一「給電に見合った充電が実施されなかった場合」は電源またはデバイス破損の可能性があります。
ここで役に立つのが一定以上の電流が流れ無い56kΩ抵抗入りケーブルの存在。
結果的に、給電要求を抑える事に繋がり電源破損を回避出来る可能性があるのです。
※例:約3.0A要求をしても結果的に1.5A充電
イマドキのガジェット電源管理は、ガジェットとUSB電源間で良い感じにやってくれます。
電源管理がうまく行かなかった時の安全策の一つがケーブルへの56kΩ抵抗搭載なのです。
全てのケーブル等に使われている訳では無い
世の中全てのケーブルに56kΩ抵抗が搭載されている訳ではありません。
コスト削減とみられる非搭載品、独自規格の都合による抵抗値変更(10kΩ等)も存在し、一筋縄ではいかない現状があります。
56kΩ抵抗入を購入するには、事前に商品情報を確認して指名買いする必要があるのです。
確認方法(抵抗有無)
残念ながら、ケーブル外観でレジスタ搭載を判断できるような都合の良い判別方法はありません。
外観以外でレジスタ搭載の有無を判別する方法を確認しておきましょう。
1.パッケージを熟読
比較的安価な商品を購入する場合はパッケージを熟読してみましょう。
時々、「56kΩ抵抗」の搭載がアピール材料の一つとして紹介されている事があります。
抵抗の実装有無が、気になる方は事前にパッケージ説明を熟読するのは悪い判断ではありません。
2.USB-IF認定マーク
パッケージに「USB-IF」マークが記載されているケーブルは、原則抵抗が実装されている可能性が高いと考えられます。
「USB-IF」ロゴは、ケーブルメーカーが「USB-IF(USBインプリメンターズ・フォーラム)」の認定ベンダーである証です。
当然ながら認定ベンダーのケーブル品質は何でも良い訳では無く、抵抗仕様も厳密に定めらているのです。
れた準拠テストに合格した製品でないと表示できません。
3.測定
既に保有しているケーブル・変換アダプターのパッケージを保管している方は少ない事でしょう。
見た目での判断材料が無い時は、計測するしかありません。
別途「56kΩ抵抗入りケーブル」を購入し「調べたいケーブル」を、ケーブル以外同条件で比較してみましょう。
※別途テスター、56kΩ抵抗入りケーブルが必要です。
まとめ
選択肢出来るなら56kΩ搭載品
「56kΩ搭載が明記されている商品」と「明記されていない商品」、両方が目の前に並んでいるのであれば前者選んでみる事をおすすめします。
万一の安全策として損にならないと思われます。
それでは、楽しいスマホライフを!