【無料で復元できる!】MiniTool Power Data Recovery無料版(V12.5)の使い方と注意点。

【無料で復元できる!】MiniTool Power Data Recovery無料版(V12.5)の使い方と注意点。 ソフトウェア
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毎日パソコンで作業していると、ときどき「データ復元」が必要な場面に遭遇してしまいます。

  • 削除したファイルが、後から必要になった
  • 外付けSSDやmicroSDが読み込めない、データが見当たらない

こんなときは、無料の復元ソフトで、手っ取り早く解決していまうのがオススメです。

 

思っているよりも簡単に、大切なデータを取り戻せるハズです。

 

今回は、実際に使って分かった「MiniTool Power Data Recovery無料版」の概要や使い方手順、注意点について解説します。

この記事でわかること

  • MiniTool Power Data Recovery無料版でできること、できないこと
  • データを復元する手順(画像で解説)
  • 使う前に知っておきたい注意点

 

MiniTool Power Data Recovery無料版(V12.5)とは?

まずは概要について解説します。

データ復元に特化した無料のソフトウェア

MiniTool Power Data Recovery(ミニツール パワーデータリカバリー)無料版V12.5は、誤って削除してしまったデータなどを復元できるソフトウェアです。

 

パソコン(Windows)にインストールして使うタイプのソフトで、ほとんどのファイル形式と、ストレージ・メディアからの救出に対応しています。

 

用途が復元に特化しており、パーティション管理ソフトなどの簡易復元機能では、困難な作業でも、直感的な操作で簡単に復元できるのが特長です。

 

無料版と有料版の主な違い

今回利用するMiniTool Power Data Recoveryは「無料版(Free)」です。

 

一番わかりやすい制限は、復元できるデータが最大1GBまでというところ。

そのほかにも、USBからの起動や作業の効率化といった、特殊な機能は使えません。

 

しかし、基本的な復元は有料版とほとんど同じなので、気軽に試してみるには十分です。

MiniTool Power Data Recoveryの個人向けプラン(2025/5/23時点)
Free Personal
※月間サブスク
Personal
※年間サブスク
Personal Ultimate
※買い切り
価格 無料 10,450円 13,530円 15,070円
復元可能データ量の制限 1GB 無制限 無制限 無制限
利用可能なPC台数制限
(ライセンスあたり)
無制限 1 1 3
前回スキャン結果の再読み込み ×
.rssファイルを手動でインポート ×
ファイルのプレビューに対応
ベーシック/ダイナミックディスクから復元
WinPE Bootable Builder搭載 ×
アップグレードサービス 生涯無料 1ヶ月間無料 一年間無料 生涯無料

※価格は全て税込

www.powerdatarecovery.com/jp/

インストール時に注意すること

導入手順は多くのソフトウェアと同じ。

まずはWEBからインストーラーをダウンロードします。

 

公式サイト(www.powerdatarecovery.com/jp/)の「今すぐダウンロード」から入手できます。

 

インストーラーを起動し「今すぐインストール」を選びます。

後は画面表示に従い、完了まで進みましょう。

 

ちなみに、インストール中に警告が表示されます。

 

警告では、復元したいファイルがあったドライブに、インストールしないでと言われています。

問題なければ「はい」を選択で進みます。

 

【別のドライブにインストールする理由】

そもそも、ゴミ箱を空にしたりフォーマット(クイック)しても、実際のデータはすぐ削除はされるわけではありません。

パソコンから不要なデータとして扱われ、見えなくなっているだけ。

不要なデータは、新たなデータを保存(ソフトウェアインストールを含む)するときに、順次上書きされる仕組みです。

 

つまり、同じドライブにインストールすると、「復元したいデータ」も上書きされて、復元できなくなることを懸念しているのです。

 

 

実際にファイルを復元してみた

使い方手順について解説します。

検証条件

検証として、下記状態のUSBメモリーを復元してみます。

  • 画像ファイルを1,000枚保存
  • クイックフォーマット

 

※テスト用に生成したpng画像1000枚

 

※Windows11環境でクイックフォーマット

 

なお、今回検証した「MiniTool Power Data Recovery無料版」のバージョンは「v12.5」です。

 

1.復元対象の場所を選択

まず初めに、復元したいファイルがあった場所を指定します。

 

起動直後のトップページでは、「論理ドライブ」一覧と「特定の場所から復元する」が表示されます。

 

USBなどの外部ストレージは、「デバイス表示」に切り替えると、判別しやすいかもしれませんね。

 

2.スキャン開始

デバイス脇の「スキャン」をクリック。

じっくりとファイルを探すディープスキャンが開始されます。

 

スキャン完了までの目安時間は、下部に表示されます。

この目安時間は結構正確なので、終わるまでパソコンの前で待っている必要はありません。

 

 

3.復元ファイルの選択と保存

スキャンが完了すると、見つかったファイルが表示されました。

復元したいファイルに、チェックを入れて、保存をクリックします。

無事、何の問題もなく復元が完了しました。

 

実際に使ってわかった所感と注意点

所感や注意点についても触れておきたいと思います。

簡単操作で高度な復元ができる

複雑になりがちな復元作業を、わずか3ステップで行えるのは大きなメリットです。

  1. 復元対象の場所を選択
  2. スキャン開始
  3. 復元ファイルの選択と保存

 

UIもシンプルなので、普段からWindowsを利用している方なら、直感だけで迷うことなく操作できるでしょう。

また、RAW(ファイルシステムなどの破損など)からの復元も可能で、予想以上に高性能な印象も受けました。

 

スキャン結果を絞り込むと効率的

たとえば、スキャンで1万個くらいファイルが見つかると、復元したいファイルを探すのが大変です。

 

しかし、絞りこみ機能が充実しているので、無駄なく効率的な復元ができます。

 

具体的をいくつかあげておきたいと思います。

 

ファイル名が分かるなら検索

復元したいファイル名が分かっている時は、検索がオススメです。

 

検索した文字例を含むファイルだけを、一覧で表示できます。

 

フィルターで絞り込める

ファイル名を覚えいないときは、フィルター機能の活用が合理的です。

 

フィルター(ファイルタイプ・更新日時・ファイルサイズ・ファイルカテゴリー)を組み合わせて使うことで、詳細にファイルを絞り混むことができます。

例えば「過去1日以内に削除した画像ファイル」などに限定することなども可能。

 

なお、指定できるフィルタは下記のとおり。

Power Data Recovery無料版v12.5のフィルタ一覧

ファイルタイプ

  • 画像
  • ビデオ
  • 音声
  • ドキュメント
  • Eメール
  • データベース
  • アーカイブ

更新日時

  • 過去1日
  • 過去1週間
  • 過去1ヶ月
  • カスタマイズ

ファイルサイズ

  • 1MB未満
  • 1MB~100MB
  • 100MB~1GB
  • 1GB以上
  • カスタマイズ

ファイルカテゴリー

  • 全てのファイル
  • 削除されたファイル

 

プレビュー機能が便利

プレビュー機能が便利です。

 

スキャンされたファイルは、復元前にプレビュー機能で内容を確認できます。

事前に内容を確認することで、不要なファイルを復元したり、無駄なチェック時間が減ります。

 

無料版の制限は累計

既に述べましたが、無料版には1GBの復元制限があります。

 

少し誤解されやすいポイントなので補足しておくと、「1GBまでなら何度でも無料で復元できる」という意味ではありません。

 

復元できるのは「累計」で1GBまで。

 

この制限を超えてデータを復元したい場合は、有料版(無制限)へのアップグレードを検討する必要があります。

 

※無料枠を使い切るとアップグレードを促す案内

まずは無料版で、プレビュー機能を使って、本当に必要なファイルだけを厳選して復元する、使い方がオススメです。

 

すぐ上限に達してしまう方は、有償版への移行すると幸せになれそうです。

 

HTMLやTXTを復元するなら要設定

デフォルト設定では、「HTML」や「TXT」などのファイル形式がスキャン対象外となっています。

 

これらのファイルを復元対象に含めたい場合は、事前に設定(サイドバー → スキャン設定)の変更が必要です。

 

ストレージ性能はスキャン速度にも影響

スキャンに掛かる時間は、ストレージ性能にも影響されます。

高速なストレージを使っている場合、速度のボトルネックを避けることが、スキャン時間短縮のポイント。

 

試しに、USB3.0対応とUSB2.0対応の、USBメモリーを用意し、検証してみました。

ストレージの性能差はこのくらい。

両USBメモリーを下記状態にして、スキャン速度を比べてみました。

  1. フルフォーマット
  2. 1000個の画像ファイルを保存
  3. クイックフォーマット

 

USBメモリー(USB3.0対応)は、約18分くらい。

USBメモリー(USB2.0対応)は、約32分くらい。

実際の速度はさまざまな要因によって左右されますが、対象となるドライブが高速であるに越したことはありません。

 

NVMeなどの高速ストレージを外付けで使用している場合は、外付けケースの性能にも注意が必要です。

 

フルフォーマット後は復元不可

Windows 11でフルフォーマットを行ったストレージは、データの復元ができませんでした。

 

あらゆる状況で検証したわけではありませんが、復元の可能性が大幅に低下するのは間違いないでしょう。

日常的にフルフォーマットや物理フォーマットを使う場面は多くないと思いますが、復元の可能性を残しておきたいドライブは、クイックフォーマットで運用するのが無難ですね。

 

まとめ

良いところ

  • 無料で復元できる
  • 3ステップで簡単に復元できる
  • スキャン結果を詳細に絞り込める

留意すること

  • 無料版の1GB制限は累計
  • htmlやtxtをを復元するなら事前に設定が必要
  • ストレージの速度はスキャン時間にも影響

簡単にファイルを復元できる無料ツール

無料ですが普通に復元出来てしまう、便利なツールでした。

 

1GBのデータ量制限にさえ注意すれば、操作も簡単なので、初心者でも失敗することはすくないでしょう。

 

MiniToolのPower Data Recoveryは、重要なデータを救出したいけど、あまりお金を掛けたいくない方に、試してほしい復元ソフトです。

データ復元ソフト