先日、100均ショップで手動のハンディミシンを見かけました。
ほつれたままのガジェットポーチを補修できるのか気になり、購入してみました。
今回は、100円ショップのキャンドゥ(CanDo)で購入した「コンパクトハンディミシン』をレビューします。
キャンドゥのコンパクトハンディミシンをレビュー
- JAN:4959512506363
- 商品名:400 コンパクトハンディミシン keg-0229
- 販売:株式会社ショーエイコーポレーション
購入価格
購入価格は税込440円(本体価格400円)。
ミシンとしては破格の安さです。
ホチキス感覚
手動なので、動力は自分の握力。
ホチキスのように握ることで縫えます。
製品仕様
背面には製品仕様や注意事項が記載されています。
購入前に熟読しておきましょう。
同梱物をチェック
- ハンディミシン本体
- 糸たて棒
- 糸通し
- 説明書
ハンディミシン本体
ホチキス形状の手動ミシンです。
約11×7×4cmの手に収まるサイズ。
針がついているのが上側。
つまり、ホチキスを逆さまにしたような状態で使います。
糸付きのボビンが装着済みなので、すぐに使えます。
糸たて棒
付属の糸たて棒は、市販のミシン糸を使う時に利用します。
糸通し
縫い始めと縫い終わりには、玉止めをしないとほつれてしまいます。
細かい作業ですが、付属の糸通しを使えば少しラクになります。
説明書
説明書は日本語表記。
内容は「糸の通し方」「縫い方のコツ」です。
実際に使ってみた
糸の通し方
まずは、糸が正しく通されているか確認し、誤っている場合は直しましょう。
※各部の名称
糸の通し方手順
- 「ボビン」から「糸掛け」の穴に通す
- 「糸案内版」に通す
- 糸案内版下の「糸掛け」を経由し、「ミシン針の穴」に糸を通す
- 「布押さえ板」を持ち上げて、下に通せば準備完了。
縫い方
- 縫い始めに玉止め
- 「布押さえ板」に生地をセット
- 「カチッ」と鳴るまでしっかり握る
- 繰り返すと徐々に縫えてきます(※離す瞬間に左側へ布送りされます)
- 縫い終わるときは、針後ろの「糸掛け」付近の糸を引っ張って弛ませる
- 「布押さえ板」を持ち上げて生地を引き出し、最後にほつれ止めの玉止めをすれば完了
気がついたこと
表と裏で縫い目が異なる
本品は、上糸のみでミシンを再現しています。
表と裏でステッチの仕上がりが異なるので、完璧な仕上がりや強度を求める方は注意が必要です。
表は通常のミシンと同じような仕上がりなので、見た目は悪くありません。
※表面
裏面はチェーンステッチ。
※裏面
下糸が無いので強度はありません。頑丈に縫いたい場合には、不向きです。
厚い生地は縫えない
ホチキス状の本体は、デフォルト状態が広げられる最大角度です。
厚みのある生地は、針やギザギザの布送りに引っかかるので、縫えません。
※タオルを2枚に折った状態で試した結果
ブロード系などの薄い生地で使用するのが現実的です。
しかし、薄くとも天竺などの弱い生地では、裏面が縫えていないことが多く、結構素材も選ぶ印象。
上記のことから、当初の目的でもあった、厚みのあるガジェットポーチ補修は難しいようです。補修目的なら普通に手縫いをした方が早いでしょう。
ほつれ止めが面倒
常に感じたことは、縫い始めと縫い終わりに行う玉止めが、思いのほか手間である点です。
適当に済ませてしまいたくなりますが、この作業を怠ると、糸を引っ張るだけで縫い目がすべて解けてしまうので、面倒でも確実に行う必要があります。
まとめ
良いところ
- 安い
- コンパクトで軽い
- 表面はミシン縫いで見た目は悪くない
イマイチなところ
- ミシン初心者には正直ムリ
- 下糸なしの裏側チェーンステッチ(仕上がりに強度は低い)
- 手動のほつれ止めが必須で面倒
張れば縫えるけど、普通のミシンを選んだ方が無難
今回のハンディミシンは、安価で軽く、電源も不要という点が大きなメリットです。
ただし、使いこなすには慣れと工夫がかなり必要で「簡単に縫える」とは言えません。
ミシン経験者がいろいろ割り切って使うのは一つの選択肢ですが、少なくとも初心者にはおすすめできません。
これからミシンを始めたい方や、買い替えを検討している方は、やはり一般的な家庭用ミシンを選んだ方が無難です。
最近では、手頃な価格のミシンが増えているので、一度チェックしてみてください。
それでは、楽しいスマホライフを!